
仮面を持つ子供
作品情報
ストーリー
2023年にこの円形の絵を購入したとき、オルセー美術館は、わかっていることがいかに少ないかを率直に認めた。モデルの名前はわからず、何のために描かれたのかも不明で、制作年も1840年から1856年のあいだとしか言えない。ジェロームの修業時代から、サロンで名を上げた時期までにまたがる幅である。描かれているのは緑の布にくるまれた幼い子どもで、肩越しにこちらを振り返り、少し警戒するような横目を向けている。頭のてっぺんには赤い髪のついた仮面が押し上げられ、その細い紐が耳のそばに垂れている。ジェロームはこの絵を妻の姉妹ブランシュ・グーピルに贈った。作品は一族のもとに残り、その後1997年から2003年にかけていくつかの画廊を経た。金色の額には小さな真鍮のプレートがあり、「仮面をつけた若者」という別の題名が記されている。




