
Peter Paul Rubens, Christ Giving the Keys to St. Peter, 1612. Wikimedia Commons. · PD
聖ペトロに鍵を渡すキリスト
作品情報
ストーリー
1569年、画家ピーテル・ブリューゲルはブリュッセルのノートルダム・ド・ラ・シャペル教会に葬られました。それから40年あまり後、息子で同じく画家のヤン・ブリューゲルが、両親の墓を飾る絵を親友のルーベンスに依頼します。それがこの板絵です。主題は亡き父にちなんで選ばれました。聖ペテロはピーテルの守護聖人だったのです。描かれているのは、マタイによる福音書で、キリストがペテロに天の国の鍵を授ける場面です。上半身をあらわにしたキリストは鮮やかな赤いマントをまとい、細い金色の光に包まれています。片手は手のひらを向けて掲げ、もう一方の手で金と銀の二本の鍵を差し出しています。受け取るペテロは禿頭に白いひげの老人で、重たげな金黄色のマントを着て、鍵の輪の部分をつかんでいます。その後ろには四人の使徒の顔が並び、灰色のひげの老人がひとり、まっすぐこちらを見つめています。





