
シンデレラ
作品情報
ストーリー
1862年の終わり、バーン=ジョーンズは、ウィリアム・モリスが設立したばかりの装飾会社モリス・マーシャル・フォークナー商会のためにタイルの図案を描きました。そのうち二枚にはシンデレラが一人きりで描かれ、一枚はぼろをまとって床を掃く姿、もう一枚は王妃の姿でした。翌1863年、彼はこの縦長の水彩でふたたびこの人物を取り上げます。舞踏会のあと台所に戻った彼女は、継ぎの当たった緑の仕事着を着て、片手でエプロンをたくし上げ、片足ははだし、もう片方にはまだ靴を履いています。
背後の棚には、青と白の皿や茶碗がぎっしりと並んでいます。そのころ彼の友人ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティとジェイムズ・マクニール・ホイッスラーは、中国の青花磁器の収集熱にとりつかれていました。このシンデレラの台所は、ロンドンの唯美主義者の部屋のようにも見えます。1864年に准会員に選ばれたあと、彼がロンドン随一の水彩画展である旧水彩画協会に最初に送った作品のひとつがこれでした。画家の死から数か月後の1898年の冬、所蔵者アーサー・エドマンド・ストリートは、ロンドンのニュー・ギャラリーで開かれた追悼展にこの絵を貸し出しています。




