
Peter Paul Rubens · PD
マリー・ド・メディシスの戴冠(習作)
作品情報
ストーリー
1610年5月、戴冠式に臨むマリー・ド・メディシスに付き従った王女たちの中に、ここにいること自体に特別な意味をもつ女性がいました。マルグリット・ド・ヴァロワです。アンリ4世の最初の妃で、国王アンリ2世の娘、そして古いヴァロワ王家の最後の一人でした。二人の結婚は1599年に無効とされましたが、彼女は王妃の称号を保ち、1605年にパリへ戻っていました。そしてサン=ドニでは、自分の後を継いだ王妃の行列に加わったのです。ミュンヘンの美術館は、彼女の姿をこの場面の鍵と見ています。アンリはこの戴冠によって、新しいブルボン王朝の地位を固めたいと考えていました。ヴァロワの王妃がマリーの後ろを歩くことで、古い王家が新しい王家を認める形になるのです。アンリ自身もその場にいて、妻の晴れの日を見物人のように見守っています。




