
Giovanni Battista Tiepolo · PD
アルンスとの一騎討ちで斃れる執政官ルキウス・ユニウス・ブルトゥス
作品情報
ストーリー
1727年ごろ、30歳を少し過ぎたばかりの若きティエポロは、最初期の大きな注文の一つを受けた。ヴェネツィアのドルフィン宮の大広間を飾る、ローマ史の場面を描いた十点の巨大な縦長の画布である。ここに描かれているのは、若きローマ共和国の初代執政官ルキウス・ユニウス・ブルートゥスと、追放された王「傲慢王」タルクィニウスの子アルンスとが、騎馬の激突のなかで互いを討ち果たす一瞬だ。この場面は、王を追放したローマがエトルリア人と戦った時代のものである。自らの共和国を誇るヴェネツィアの貴族の一族は、こうして共和政ローマの記憶で身のまわりを飾った。ティエポロはその卓抜な筆で、殺戮を馬と布と軍旗の渦へと変えている。ウィーンの美術館がこの連作全体を収めたのは1930年のことだった。




