
Giovanni Battista Tiepolo · PD
クレオパトラの饗宴
作品情報
ストーリー
ティエポロがこの饗宴を描いたのは1743年ごろのヴェネツィアで、舞台はまるで大運河沿いの宮殿のようだ。円柱、大勢の従者、開かれたロッジア、そしてクレオパトラはエジプトの女王というより16世紀ヴェネツィアの貴婦人の装いをしている。物語はプリニウスに由来する。マルクス・アントニウスとの賭けに勝つため、彼女は世界で最も高価な真珠を酢に溶かして飲み干し、一度の食事で財産を使い切れることを示した。画面では、その真珠を二本の指でつまみ、杯に落とす直前の姿が捉えられている。伯爵フランチェスコ・アルガロッティは、ほぼ描き上がったこの絵をザクセンのアウグスト3世のために買い取った。絵はドレスデンからロシア皇室のコレクションに移り、100年あまりをサンクトペテルブルクで過ごした。1932年、ソヴィエト当局がこれを売却する。こうしてこのヴェネツィアの饗宴は、いまメルボルンのヴィクトリア国立美術館に掛かっている。




