
Giovanni Battista Tiepolo · PD
マッシヴァを解放するスキピオ・アフリカヌス
作品情報
ストーリー
ティエポロがこの場面をヴェネツィアで描いたのは1720年ごろ、まだ若く、これから名を上げようという時期だった。題材は古代ローマの逸話である。スペインでの勝利のあと、将軍スキピオは敵方の若い王子マッシーヴァを捕虜にするが、辱めることはせず、贈り物を持たせて故郷へ帰してやる。こうして一族を打ち砕く代わりに、その忠誠を勝ち取った。若い画家はこれを舞台のように組み立て、浅い空間に人物を横一列に並べ、中央に置いた鮮やかな赤の一点が、見る者の視線をまっすぐスキピオへと導く。のちにヨーロッパ各地の天井を埋めることになるあの真珠のように明るい色彩は、すでにここにある。ただ、後年に比べればまだいくらか冷たく、慎重ではあるけれど。




