
追放:月光と火の光
作品情報
ストーリー
1827年、トマス・コールはニューハンプシャー州のホワイト山地で、深い谷の上に架かる天然の石の橋を目にしました。その翌年ごろに描かれたこの絵では、その橋が画面の中央に据えられています。題材はアダムとイヴの楽園追放ですが、二人の姿はどこにもありません。物語を語るのは風景だけです。右側では、岩の塔のアーチの奥に白く燃えるような光が輝き、その向こうに陽を浴びた楽園が広がります。左側は堕落の後の世界で、すでに夜です。遠い平原の上に小さな満月が低くかかり、岩山の上には赤い炎のような光が見えます。橋の奥には細く白い滝が落ち、橋と滝はほぼ直角に交わります。所蔵するマドリードの美術館は、そこに十字架の形を読み取り、画面全体がこの十字を軸に左右対称に組み立てられていると説明しています。





