
Peter Paul Rubens · PD
堕天使の墜落
作品情報
ストーリー
主題はヨハネの黙示録から取られています。天で戦いが起こり、大天使ミカエルと天使たちが竜と戦って、竜は地に投げ落とされる、という場面です。ルーベンスは黙示録の記述どおり竜に七つの頭を与え、ミカエルはその竜を足で踏みつけ、盾をかざして身を守っています。その下では、反逆した天使たちが人の体と蛇の絡み合う塊となって落ちていきます。画面上方では父なる神が地球儀を持ち、三角形の光輪が三位一体を示しています。高さ4メートルを超えるこの大作は、1621年から22年頃、ドナウ河畔のノイブルクにある聖ペテロ教区教会のために描かれました。この地を治めていたプファルツ伯ヴォルフガング・ヴィルヘルムは、ルター派として育ちながら数年前にカトリックへ改宗し、領地を旧来の信仰へ戻した君主です。アルテ・ピナコテークは、ここでのミカエルを異端者、つまり当時の言葉でいうプロテスタントから教会を守る、対抗宗教改革の象徴と解釈しています。のちにこの絵はプファルツ選帝侯のデュッセルドルフ・ギャラリーに移り、1806年にミュンヘンへ来ました。




