
Paul Signac · PD
クリシーのガスタンク
作品情報
ストーリー
パリ北西のクリシーには、街の灯を支えるガスを作る工場があった。シニャックの一家は1880年にその隣のアニエールへ移っており、彼にとって煙突とガスタンクは日々の景色だった。この絵を描いたのは1886年の3月から4月にかけてで、絵具を混ぜずに小さな色の点を並べていく新しい方法を、一枚の画面で通して試した最初期の作にあたる。選んだのは、絵を買う裕福なパリの人々が足を向けない労働者の町の一角である。左下には青い絵具で「P. Signac」と86の年記が入る。メルボルンのビクトリア国立美術館がこの絵を買ったのは1948年、フェルトン遺贈基金によってだった。




