
Johannes Vermeer · PD
音楽を中断された娘
作品情報
ストーリー
17世紀のオランダで、フェルメールは室内にたたずむ人物をくり返し描きました。この絵では、若い女性が男とともに楽譜に向かい、音楽の稽古のさなかにこちらへ視線を上げています。二人のあいだにはワインの水差しが置かれ、こうした男女と音楽の取り合わせは、当時の絵画では愛や求愛をほのめかす約束事でした。背後の壁には、弓を手にした愛の神クピドを描いた小さな絵が掛かっており、これも一途な愛を暗示する印だと考えられています。画面の状態はあまり良くなく、長い年月のあいだに一部が傷み、描き直された箇所もあるとみられています。ニューヨークのフリック・コレクションが所蔵する、フェルメールの数少ない一枚です。




