
Frans Hals · PD
歌う少女
作品情報
ストーリー
この小さな板絵には対になる作品がある。ヴァイオリンを弾く少年の絵だ。フランス・ハルスは1628年ごろハールレムでこの二点を描いた。どちらも菱形に掛けられ、どちらも音楽を主題にしていて、こちらは両手で開いた歌の本を見ながら歌う少女である。小さな絵を素早く描いたもので、ハルスの名を高めた、投げつけるような自在な筆致が見られる。近くで見ると雑に思えるが、少し離れると顔が生き生きと立ち上がる。この二人はハルス自身の子どもではないかと長く考えられてきた。ハールレムの隣人が伝記作家アルノルト・ハウブラーケンに、ハルスの子どもたちは皆音楽好きだったと語っているからだ。二点の板絵は少なくとも1890年代から、そろって個人コレクションを渡ってきたことがたどれる。そして2025年、マウリッツハイス美術館とフランス・ハルス美術館というオランダの二つの美術館が、ニューヨークの競売で二点を一緒に購入した。




