
Viktor Vasnetsov · PD
灰色狼に乗るイワン王子
作品情報
ストーリー
1889年、ヴィクトル・ヴァスネツォフはすでに何年もキーウの聖ウラジーミル大聖堂の壁画に打ち込み、聖人像やビザンティン風の像に囲まれて暮らしていた。その荘厳な教会の仕事から離れて、彼はロシアの民話を描いた。場面は「イワン王子と灰色狼」の物語から取られている。王子は美しいエレーナを連れ、灰色狼の背に乗って、湿った暗い森を駆け抜けて逃げていく。ヴァスネツォフは深い森をほとんど生きもののように描き、老いた幹と乏しい光がそこにある。その暗がりの中で一本のりんごの木が花を咲かせ、画面でただ一つの明るい点になっている。この絵は同じ年、当時ロシア絵画を主導していた写実主義の集団、移動派の展覧会に出品された。




