
ハガルと天使のいる風景
作品情報
ストーリー
アマチュア画家で収集家のサー・ジョージ・ボーモントは、この小さな絵をたいへん愛し、旅に出るときはいつも持ち歩いたといいます。1826年に自分のコレクションを創設まもないナショナル・ギャラリーに寄贈した際も、この一点だけは生きているあいだ手元に残すことを願い出たため、美術館に入ったのは1828年のことでした。若いジョン・コンスタブルはボーモントの家でこの絵を見ており、高い木が眺めを縁取る縦長の構図は、彼の1802年の《デダムの谷》に受け継がれています。主題は創世記からとられています。アブラハムの子を産んだエジプト人の女奴隷ハガルが荒れ野へ逃れ、天使が現れて帰る道を指し示します。聖書では出会いの場は荒れ野の泉ですが、クロードはローマ近郊のような緑の田園と大きな川を描きました。天使の衣はもとは黄色でしたが、その色があせて、下の青が見えています。




