
Nicolas Poussin · PD
聖マタイと天使のいる風景
作品情報
ストーリー
1640年10月28日、ローマで一人の聖職者がプッサンに40エキュを支払っている。教皇ウルバヌス八世の秘書だったジャン・マリーア・ロッショーリで、代金は二枚の風景画に対するものだった。一枚が福音書記者マタイを描いたこの絵、もう一枚はパトモス島のヨハネである。どちらも聖人は古代ローマの廃墟のあいだに小さく座り、川と石造りの遺構が画面の骨組みを作っている。支払いのころ、プッサンはローマを離れる支度をしていた。フランス国王ルイ十三世に呼ばれ、宮廷の画家としてパリへ向かうことになっていたからで、その仕事は二年ももたず、1642年にはローマへ戻っている。対として注文された二枚は、いま片方がベルリンに、片方がシカゴにある。




