
Hans Holbein the Younger · PD
最後の晩餐
作品情報
ストーリー
1529年にバーゼルが宗教改革へ転じたとき、人々は各教会を回って宗教画像を外し、焼き払った。ホルバインのこの《最後の晩餐》も、かろうじて生き延びた一枚である。残るのは断片にすぎない。外側の板は失われ、画面は切り詰められ、もとは十二人いた使徒のうち今は九人しか残っていない。加えて後世のかなり雑な補筆もある。ホルバインが描いたのはその数年前、1524年ごろで、密集して動揺する食卓の構図は、ミラノにあるレオナルドの壁画から借りたものだ。おそらく模写を通して知っていたのだろう。主題は、この中の一人が自分を裏切るとキリストが告げるその瞬間である。難を逃れた顔には、今なおその驚愕が読み取れる。かつてはずっと横長だった食卓に、ひしめき合って並んでいる。




