
Fra Angelico · RESTRICTED
玉座の聖母子と十二天使
作品情報
ストーリー
1420年代のフィレンツェは、平らな板の上に奥行きを作る方法を工夫しているところだった。ブルネレスキの円蓋が大聖堂の上に伸び、マザッチョは遠近法に何ができるかを画家たちに示したうえで26歳で死に、フラ・アンジェリコはフィエーゾレのサン・ドメニコ修道院のドメニコ会士として、テンペラと金という昔ながらの贅沢なやり方で仕事をしていた。新しい幾何学が顔を出すのは、聖母の玉座の上の天蓋である。金地の、全体としてはまったく伝統的な画面のなかで、その天蓋だけが奥へ退くように組まれている。周囲の12人の天使は、ひとりずつ姿勢が違う。板の高さは37センチほどしかない。一人が近くで向き合うための寸法で、私的な祈りのため、そして絵の良し悪しがわかる蒐集家の楽しみのために作られた。




