
Anthony van Dyck · PD
二人の寄進者のいる聖母
作品情報
ストーリー
ヴァン・ダイクがこの絵をアントワープで描いたのは1630年、長いイタリア滞在と、やがてイングランド王チャールズ1世の宮廷画家として彼を待つ名声とのあいだ、故郷で過ごしたわずかな落ち着いた歳月のことだ。裕福な男女が聖母子の両脇にひざまずき、手を合わせて祈っている。二人が誰であったかはもうわからない。わかるのは、彼らがヨーロッパでもっとも引く手あまたの画家の一人を雇い、聖母のかたわらに自分たちを描かせるだけの財があったことだけだ。ヴァン・ダイクは、ヴェネツィアでティツィアーノから学んだ柔らかな絹とくつろいだ優美さを二人に与えている。この絵は結局は王侯の気に入るところとなり、五十年ほどのうちにフランス王ルイ14世のコレクションに入った。




