
Nicolas Poussin · PD
ファラオの王冠を踏みつける幼いモーセ
作品情報
ストーリー
この場面は聖書には出てきません。出典はユダヤ人の歴史家フラウィウス・ヨセフスです。娘を喜ばせようとしたファラオが、幼いモーセの頭に自分の冠をのせたところ、子どもはそれを床に投げ落とし、踏みつけてしまいました。エジプトの祭司はこれを不吉な前兆と見て、子どもを殺すよう求めます。プッサンが描いたのは、その緊迫した瞬間です。男の子の足は落ちた冠の上にあり、一人の男が短剣を振り上げ、王女を囲む女性たちは両手を上げています。画家の時代、この話はキリストの予兆として読まれていました。1625年、イエズス会の説教師フランソワ・ガラスは、モーセがエジプトの冠を軽んじたように、キリストもこの世の冠を軽んじた、とはっきり述べています。絵が描かれたのは1646年か1647年です。




