
Nicolas Poussin · PD
モーセ、アロンの杖を蛇に変える
作品情報
ストーリー
1646年ごろ、プッサンはこの絵と、幼いモーセがファラオの冠を踏みつける場面とを、一対の作品として描きました。注文主はローマの収集家で親しい友人のカミッロ・マッシモ、のちの枢機卿です。クアットロ・フォンターネ近くにあった彼の邸宅のギャラリーでは、二枚が南の壁と北の壁に向かい合って掛けられていました。「出エジプト記」では、アロンがファラオの前で杖を投げると、杖は蛇に変わります。王の魔術師たちも同じことをしますが、アロンの蛇が彼らの蛇を呑み込んでしまいます。画面の床では、蛇たちがもう身をくねらせています。1683年、二枚はそろってルイ14世のために買い上げられ、いまは再び826展示室に並んでいます。どちらも、プッサンが意図したより暗くなっています。赤いオーカーの下地に薄く木炭の黒を重ねて描いたため、その黒がいま絵の具を透かして浮き出てきているのです。




