
Johannes Vermeer · PD
兵士と笑う娘
作品情報
ストーリー
1650年代の終わり、オランダは長い独立戦争を終えたばかりで、海運と交易で豊かになりつつあった。フェルメールが描いた小さな室内には、その時代の空気が壁に掛かっている。娘の背後を占めるのは、当時人気を集めたホラント州の大きな地図だ。手前には赤い上着の士官が大きく、逆光で影になって座り、窓辺の娘は光を浴びて笑っている。手前の人物をこれほど大きく、奥の人物を小さく描く思い切った遠近が、二人のいる部屋の奥行きを一気に感じさせる。士官の帽子の縁やワイングラスにまで、窓から差す光が細かく置かれている。




