
Peter Paul Rubens · PD
騎馬のフェリペ2世
作品情報
ストーリー
ルーベンスは1628年から1629年にかけてマドリードに滞在し、宮廷のティツィアーノを次々に模写した。そのうちの一点が、1551年に描かれた甲冑姿のフェリペ2世像である。この騎馬像の顔は、その模写から来ている。寸法も比例もぴたりと重なるため、機械的な方法で写し取ったと考えられている。馬と甲冑の体のほうは別の出所で、ヤン・フェルメイエンが下絵を描いたチュニス遠征のタペストリーにある皇帝カール5世の姿をそのまま使っている。つまり父の体に息子の顔が載っている。描かれた王は1598年に世を去っていた。当時フェリペ4世は一族の騎馬像を王宮に並べており、祖父の像だけが欠けていた。地塗りに含まれる白亜はスペインよりフランドルに多く、制作地はアントウェルペンだった可能性が高い。




