
メディチ荘のある港の風景
作品情報
ストーリー
1637年ごろ、ロレーヌ出身のこの画家はローマの枢機卿たちが奪い合う風景画家になっており、この一枚もそのひとり、おそらくジョヴァン・カルロ・デ・メディチ枢機卿の手に渡った。だから右手の建物は、ピンチョの丘の上にあるメディチ家のローマの邸宅、ヴィラ・メディチである。クロードはそれを丘から持ち上げ、想像上の港のほとりに据えた。実際には決して向き合うことのない海に面させたのだ。周りには彼の好んだ時刻が広がる。水の上に低くかかる太陽、見る者の目にほぼまっすぐ差し込む光、逆光のなかで商いをする船と小さな人影、そして霞に溶けていく遠い岸辺。彼は画面上に署名と年記を記した。この絵はメディチ家自身の絵画とともに掛けられ、1773年にウフィツィへ入った。




