
Jacques-Louis David · PD
ナント伯アントワーヌ・フランセの肖像
作品情報
ストーリー
ダヴィッドがこれを描いたのは1811年、ナポレオン帝国が絶頂にあり、皇帝がようやく息子であり跡継ぎを得たその年だった。描かれているアントワーヌ・フランセ・ド・ナントは、この体制が押し上げた人物で、帝国伯爵、県知事、レジオン・ドヌール勲章の高官であり、ナポレオンお抱えの画家ダヴィッドに正装の姿を描かせた。異例なことに、ダヴィッドはカンヴァスではなく木の板に、昔のフランドルの巨匠にならって描き、絹やビロード、羽根飾り、金の刺繍を冷たく輝く精密さで写し取った。伯爵はやや下から見上げる角度に置かれ、そのおかげで、同時代の人々が本当に彼にあったと言う、あのかすかな傲慢さでこちらを見下ろすことができる。三年のうちに帝国は倒れ、ダヴィッドもそれを追ってブリュッセルへ亡命することになる。




