
Jean-Antoine Watteau · PD
紳士の肖像
作品情報
ストーリー
石の台に片手をかけ、もう一方の手を腰に当てた紳士が、刺繍の厚い上着にレースの袖口をのぞかせ、暗い木立を背に横目でこちらをうかがっています。長いあいだ、この人物はヴァトーの友人で後援者のジャン・ド・ジュリエンヌだと考えられてきました。ジュリエンヌは画家の死後、その作品のほぼすべてを版画にさせた人物です。しかしルーヴルはこの同定を退け、モデルは名もない紳士に戻りました。1719年から1720年ごろ、ヴァトーの死の少し前に描かれ、高さ130センチと、彼としては大きな作品です。1879年にルーヴルへ売り込まれましたが、美術館は買いませんでした。一世紀近くたった1973年、競売にかけられる直前に、ようやく購入されています。




