
Frans Hals · PD
男性の肖像
作品情報
ストーリー
1634年ごろ、フランス・ハルスはハールレム中がこぞって注文したい肖像画家だった。彼は人物を、まるで息を吸う途中で捉えたように描くことができた。この名を知られぬ紳士は、ラテン語の銘によれば48歳、裕福なオランダ市民らしい地味な黒衣と、糊のきいた白い襞襟をまとい、赤ら顔でこちらをまっすぐ見つめている。彼はひとりで座ったのではない。ハルスは妻を対の肖像として描き、二枚はいつまでも並べて掛けられるはずだった。両者はとうの昔に引き離された。妻のほうは今、海の向こうのデトロイト美術館にあり、彼はここサンディエゴにたどり着いた。




