
Giorgione · PD
ジョヴァンニ・ボルゲリーニとトリフォーネ・ガブリエーレの肖像
作品情報
ストーリー
イタリアの芸術家たちの伝記を著した画家ジョルジョ・ヴァザーリは、フィレンツェのボルゲリーニ家の館で一枚の絵を見たと書いている。若いジョヴァンニ・ボルゲリーニと、ヴェネツィアから来た師を描いたジョルジョーネの肖像画である。アルテ・ピナコテークの研究者たちは、このカンヴァスこそがその絵だと考えている。年長の男の特徴ある顔立ちは、同時代の肖像に残るヴェネツィアの学者トリフォーネ・ガブリエーレの容貌と一致し、文献も、少年がヴェネツィアで過ごした時期にトリフォーネが家庭教師を務めたことを伝えている。師は肩越しにこちらを振り返り、邪魔をされて少し不機嫌そうな顔をしている。その傍らで弟子は、コンパスとアストロラーベで天と地を測る方法の講義に聞き入っている。調査では絵の下から、神殿で学者たちと語る少年イエスやアルカディア風の風景など、先に描かれた三つの構図が見つかった。この絵はつい最近まで、作者の定まらないままミュンヘン・レジデンツの緑のギャラリーに掛けられていた。ワシントン・ナショナル・ギャラリーにも、ヴァザーリの同じ一節と結びつけられてきた二人の肖像画がある。




