
フリッツ・ブルクハルト=ブレンナー教授の肖像
作品情報
ストーリー
制作は1868年、ベックリンが商人の庭の間を装飾していた、まさにそのバーゼルの年である。描かれるのはフリッツ・ブルクハルト=ブレンナー、当時38歳ほどのバーゼル人で、数学と物理を教え、のちに市の大学を率いた。ベックリンは彼を飾らずに描く。学者らしい落ち着いた眼差しで、神話の気配はどこにもない。奇妙なのはその後のことだ。ベックリンがバーゼルのクンストハレのために彫刻の顔の連作、いわゆるマスカロンを手がけたとき、彼はブルクハルトをそのひとつに変えたと言われる。額の後退した、ゆがんだ顔をした嘲るような批評家に。敬意ある肖像と嘲りの仮面は、同じ画家が数年を隔てて描いた同じ人物である。




