
エジプト逃避途上の休息
作品情報
ストーリー
これはフレスコ、湿った漆喰に直接描かれた絵で、教会のために制作されたものではありません。1868年、ベックリンはバーゼルのある邸宅の庭の広間を飾る仕事を引き受け、およそ二か月でそこに三点の壁画を仕上げました。この「エジプト逃避途上の休息」はそのうちの一点で、竪琴を持つダヴィデ王、そしてエマオへの道と並んでいました。フレスコは彼が南で学んだイタリアの技で、それを祭壇ではなくバーゼルの私邸の一室に用いたのは異例のことでした。主題は福音書の物語の静かな休息、危険を逃れる道すがら聖家族が足を止めて憩う場面です。のちに漆喰は壁からはがされ、こうして庭の広間の装飾が美術館へと移りました。




