
Davide Mauro · CC-BY-SA-4.0
本をめくる聖アウグスティヌス
作品情報
ストーリー
この絵が描かれたのは1614年ごろのローマで、描いたのはまだ名の通っていない20代前半のスペイン人だった。カラヴァッジョが1610年に死んだあと、その硬い光を引き継いだ画家たちの中にリベーラはいて、1613年にはローマの聖ルカ・アカデミアに入っている。二年ほどでスペインが統治するナポリへ移り、そのまま生涯そこにとどまった。ローマ時代は長いあいだほとんど空白のままで、研究者がこうしたカンヴァスを一点ずつ集め直してきたのは、ここ数十年のことである。アウグスティヌスは半身で近くから捉えられ、修道会の黒い衣を着て、開いた本の脇に羽根ペンが置かれている。光が届いているのは、顔と手のほかにはほとんど何もない。




