
聖ドロテア
作品情報
ストーリー
伝承によれば、ドロテアは四世紀初めの迫害のさなか、カエサレアで処刑された若いキリスト教徒だった。刑場へ向かう途中、テオフィロスという役人が彼女をあざけり、いつも口にしていた楽園の庭から果物と花を送ってみせよと求めた。伝説では、真冬にもかかわらず一人の幼子が現れ、バラ三輪とりんご三個を入れた小さな籠を差し出したという。この籠ゆえに、彼女はここでもそうであるように、ほとんどつねにバラと果実を手にした姿で表される。小さな板絵は無名のバーゼルの画家の手になるもので、市が受け継いだ個人コレクションの一つ、古いファエシュ・コレクションから当館に伝わった。作品についてはそれ以上ほとんど記録がなく、確かな制作年さえ分かっていない。




