
Jusepe de Ribera · PD
聖ヤコブ(大ヤコブ)
作品情報
ストーリー
1617年から、スペインでは国の守護聖人をめぐる論争が公然と続いた。1622年に列聖されたアビラのテレサには有力な支持者がおり、使徒ヤコブとその地位を分け合わせようとした。教皇ウルバヌス八世は1627年に共同守護を認め、1630年1月にそれを取り消す。ヤコブはふたたび単独の守護聖人に戻った。この画布が描かれたのは、その直後の1630年から1635年にかけてである。古い館蔵目録は、若く髭のある男が正面を向き、巡礼の装いで、肩にはホタテ貝を並べた肩掛け、左手で赤いマントをたくし上げ、右手に巡礼の杖を高く掲げている、と記す。スペインの守護聖人が、コンポステーラにある自分の墓所へ歩いてくる巡礼の一人の姿で描かれているわけである。1814年から1818年の王室目録では、当時の単位で高さ一バラ、およそ84センチと記録された。




