
Jusepe de Ribera · PD
聖ヒエロニムス
作品情報
ストーリー
1646年のナポリは破裂寸前だった。新しいスペイン副王アルコス公は、スペインの戦費として100万ドゥカートを本国へ送れという命を受けて着任し、その金を食料への課税で集めた。果物も対象だった。翌年7月、市門のひとつで果物売りと徴税役人が起こした諍いから暴動が広がり、ナポリは数週間のあいだマザニエッロという名の漁師の手に渡る。リベーラがこの絵を描いたのは、その街でのことである。ヴァレンシア近郊出身のスペイン人で、すでに30年をナポリで暮らし、最も注文の多い画家になっていたが、1640年代の半ばには病を得て仕事は減っていた。聖ヒエロニムスは彼が生涯繰り返し描いた主題だった。ここでは聖書をラテン語に移した老学者が、髑髏と、足の棘を抜いてやったと伝えられるライオンとともに洞窟に座り、光を顔に受けて書物から目を上げている。




