
Jusepe de Ribera · PD
聖セバスティアヌス
作品情報
ストーリー
聖セバスティアヌスは疫病よけに祈られる聖人で、カトリック圏でこれほど繰り返し描かれた理由の大半はそこにある。ここでは半身で、青と灰色の空に浮かぶ木にきつく縛りつけられ、顔を上に向けている。矢は、痩せて張りつめた体の線をなぞるように配されていて、表情は痛みよりも受け入れに近い。同じ1636年に、リベーラはもう一点の聖セバスティアヌスを描いた。全身像で、意識を失い、膝を地につけ、頭上で縛られた腕に全体重がぶら下がる姿である。そちらはベルリンの美術館に入り、第二次世界大戦で失われたため、二点を比べられるのは今では写真の上だけになった。プラドの一点は1747年にはマドリードの王宮にあり、その年の目録に記されている。




