
Fra Angelico · PD
施しをする聖ラウレンティウス
作品情報
ストーリー
1447年に選ばれた教皇ニコラウス5世は、ローマをキリスト教世界の首都として建て直すつもりでいた。城壁を修復し、写本を集めてのちのヴァチカン図書館の核をつくり、1450年の聖年には各地から巡礼が押し寄せることになる。その彼が、使徒宮殿の古い塔に設けた自分用の礼拝堂に選んだ主題が、助祭ステファノとラウレンティウスの生涯だった。フラ・アンジェリコと工房の手で1447年から1449年にかけて描かれている。ラウレンティウスは3世紀のローマで、教会の財産を差し出せと命じられ、代わりにそれを貧しい人々に配ってしまった助祭である。画面では教会の戸口で硬貨を手渡していて、受け取る側には乳飲み子を抱えた女がいる。背後の整った古典建築は、ニコラウスが思い描いていた新しいローマに重ねて読まれている。




