
Frans Hals · PD
聖ルカ
作品情報
ストーリー
フランス・ハルスは、まるで動きの途中で捉えたようなオランダ市民の生き生きとした肖像画で名高い。だから宗教画の連作は彼の作品の中では意外に映る。1625年ごろ、彼は四人の福音書記者を描いたが、この一組はやがて散り散りになり、失われたものと見なされていた。この絵の来歴はほとんど小説のようだ。1958年、美術史家イリーナ・リンニクは、オデーサの美術館の収蔵庫で、19世紀の無名のロシア人画家の作とされていた二点の油彩を見つけた。よく見ると、そこにハルスの手が認められた。それは聖ルカと聖マタイ、行方知れずだった福音書記者のうちの二人だった。この発見は残る二点の捜索を後押しした。年老いた男が自らの福音書を書きつづる姿として描かれたこの聖ルカは、今もオデーサの西洋東洋美術館に収められている。




