
Théodore Géricault · PD
灰色の馬の習作
作品情報
ストーリー
この習作は長いあいだテオドール・ジェリコーの作とされてきた。ジェリコーは1824年、32歳で没し、その直後にアトリエの中身が散逸して、彼風の馬の習作は市場を巡り続けた。ベジエの美術館自身は、この画布をおそらく1830年ごろと見ている。画家の死から六年あとということになる。ジェルマン・バザンは1989年のカタログ・レゾネでこの帰属を退け、フィリップ・グランシェックは1978年と1991年の二度にわたって異議を唱え、ジェリコーの手跡は認められないとした。別の画家の名を出した者はいない。そのため作品は作者不詳のまま収蔵されている。
残るのは絵そのものである。油彩、画布、およそ68かける60センチ。鞍を置いたまま乗り手のいない葦毛の馬が、暗く何もない背景に立つ。馬の骨格をよく知る者の手による習作であって、仕上げられた一枚ではない。2024年にはヴェルサイユに貸し出され、馬をめぐる大きな展覧会に並んだ。




