
Eugène Delacroix · PD
タム・オシャンター
作品情報
ストーリー
横幅30センチほどの小さなカンヴァスに、夜の追跡の場面が描かれています。灰色の雌馬の首にしがみつくように身を伏せた男、その右側では青白い魔女がもう馬の尻尾をつかんでいます。ちぎれた雲のあいだから、月の光がもれています。男の名はタム。スコットランドの詩人ロバート・バーンズの物語詩で、市場帰りに酔って馬を走らせていた農夫が、魔女たちの踊りを見てしまい、追われる身となるのです。ドラクロワがこれを描いた1825年ごろ、パリの若いロマン派の画家たちは、ウォルター・スコットやバイロン、シェイクスピアといったイギリスの文学に夢中でした。作品は1980年、ノッティンガム城の美術館がサザビーズで購入しました。この美術館には、ノッティンガム近郊に生まれ、1826年にしばらくパリでドラクロワとアトリエを共にしたリチャード・パークス・ボニントンの作品も収められています。




