聖アントニウスの誘惑

After Hieronymus Bosch · PD

聖アントニウスの誘惑


作品情報

アーティスト
作者不詳
制作年
1550
技法
油彩・オーク板
種類
絵画
寸法
88.3 × 70 cm

ストーリー

聖アントニウスは焼け焦げた岩場で岩にもたれ、手に本を持っている。背後では戦闘が続き、町が燃えている。隠者の内面の戦いを外の火事として見せたものだ。画面は聖人を中心に同心円を描いて閉じ、巨大な頭の怪物が大杓子を操って罪人をすくい上げる。聖人はこちらへ顔を向ける。見る者に味方になってほしいという、当時の信心のかたちが求めた仕掛けである。ここにあるものの大半は1516年に没したヒエロニムス・ボスから借りたもので、この板絵も長らく彼の作とされていた。それを退ける根拠が、二人の裸の誘惑者である。この種の人物像は16世紀半ばのイタリアに広まったもので、ボスより一世代あとに属する。美術館はこの樫の板を1550年から1560年の作とし、描き手を追随者と呼んでいる。

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