
Gustave Caillebotte · PD
アルジャントゥイユの橋とセーヌ川
作品情報
ストーリー
写真のスナップショットを思わせる構図である。カイユボットは1883年ごろ、アルジャントゥイユ橋のほぼ真下に立ち、七つある鋳鉄のアーチのうち一つだけを画面の上半分いっぱいに描いた。右側の石の橋脚は画面の外に出され、鉄のアーチは水の上に浮いているように見える。空は欄干の向こうに細い青い帯として残るだけだ。この橋は1870年から71年にかけての普仏戦争で破壊され、その後修復されたもので、パリ近郊の工業の町であり、ヨット遊びの地でもあったアルジャントゥイユで、フランスの土木技術を示す存在だった。アーチの向こうには町の家々と工場の煙突、緑のオルジュモンの丘が見え、川面をタグボートと荷船が進む。橋の上では、欄干のそばに人影がひとつ立っている。




