卵酒をつくる人びと

卵酒をつくる人びと


作品情報

アーティスト
ヤン・ステーン
制作年
1668
技法
板に油彩
種類
絵画
寸法
41.6 × 31.5 cm

ストーリー

年老いた女が銀のブランデー鉢の中身をかき混ぜ、隣の老人がその上に香辛料をすりおろしています。おそらくナツメグでしょう。いまの題名がこの板絵につけられたのは、1881年になってからのことです。二人は、ブランデーと卵黄とシナモンでつくる温かい飲み物を用意しているのだと考えられました。オランダでは出産のあと、産婦と見舞い客にふるまわれた飲み物です。マウリッツハイス美術館はこの解釈に疑問を投げかけています。画面には卵もシナモンもなく、赤ん坊の気配もありません。しかも老人の帽子と服は、ステーンが描いた往診の場面に出てくるいかさま医者と同じ古めかしいもので、当時の買い手ならすぐに笑いものの役柄だと気づいたはずです。二人が本当は何をこしらえているのかは、わからないままです。ステーンがこの板絵を描いたのは1660年代の後半。ウィレム5世の所有になったことは一度もありません。19世紀にはオランダの個人コレクションを渡り歩き、1954年に寄託としてマウリッツハイスに入り、1957年に寄贈されました。2010年からはウィレム5世ギャラリーに掛けられています。

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