
好奇心の強い娘たち
作品情報
ストーリー
この板絵は高さわずか16センチほどで、その小ささが長く見過ごされてきた理由の一つです。とはいえルーヴルに入ったのは1856年で、1869年のラ・カーズ遺贈でまとまったフラゴナール作品が来るより何年も前のことでした。つまり美術館が最初期に所蔵したフラゴナールの一点です。寄贈したのはシャルル・ソヴァジョ。パリ・オペラ座管弦楽団の第二ヴァイオリン奏者だった人で、小さなアパルトマンを中世やルネサンスの品々で埋め尽くしていました。彼のコレクションは絵画の展示室から離れた場所にまとめて展示され、この小さなフラゴナールはほとんど注目されませんでした。二人の娘が真珠のような灰色のカーテンの陰からこちらをのぞいています。カーテンは一人の裸の胸を隠しきれていません。よく笑うほうの娘は、右に置いた籠から薔薇の花びらをつかんでこちらへ投げています。ルーヴルの解説はこの遊びを一言でまとめています。私たちは見ているが、同時に見られてもいる、と。同じ構図のパステル画が1780年にパリで売られ、緑のカーテンに半ば隠れて薔薇を投げる二人の娘と記録されています。




