
Peter Paul Rubens · PD
死にゆくセネカ
作品情報
ストーリー
ルーベンスが知っていたローマには、やせ衰えた老人をかたどった古代の大理石像があり、死にゆくストア派の哲学者セネカの像だと考えられていた。ローマ滞在中、ルーベンスはこの像をあらゆる角度から素描し、1612年から1613年ごろ、アントウェルペンでその習作をもとにセネカの体を組み立てた。顔は哲学者の胸像にならっている。物語は陰惨だ。ネロはかつての師セネカに謀反の疑いを不当にかけ、自害を命じた。セネカはストア派の教えのとおり、平然と最期を受け入れた。美術館は、背筋を伸ばして落ち着いたその姿に、暴君を前にしても揺るがない態度が表れているとする。なお、この大理石像はのちに年老いた漁師の像と判明し、今はルーヴル美術館にある。




