
福音記者ヨハネとマルコ
作品情報
ストーリー
高さ30センチに満たないこの小さな板絵を誰が描いたのかは、いまも決着がついていない。長いあいだ、1440年代のオーストリアで活動した無名の画家「フリードリヒ祭壇の画家」の周辺の作とされてきた。現在ベルヴェデーレは疑問符つきで、1430年ごろのネーデルラントの画家の作品として登録している。ヤン・ファン・エイクがブルッヘで仕事をしていた時代である。金地の前に、二人の福音書記者がそれぞれの象徴とともに立つ。巻き毛の若いヨハネの頭上には鷲が舞い、その名を記した巻物をくわえている。髭をたくわえたマルコの足もとでは、獅子が赤い本の上に身を伏せている。美術館は対になるマタイとルカの板絵も所蔵している。ウィーンに来る前、この絵はパドヴァ近郊のカタイオ城にあったエステ家のコレクションに属し、のちにウィーンのメダル彫刻家ヨーゼフ・ダニエル・ベームの手に渡った。




