
Claude Lorrain · PD
エジプトへの逃避
作品情報
ストーリー
主題は虐殺からの逃避だ。ヨセフとマリアは、ヘロデ王の兵が来る前に、幼子イエスを連れてベツレヘムを抜け出していく。それでいて、その危うさにはなかなか気づかない。ローマに定住したフランス人クロード・ロランは、二人を小さく描き、夕暮れの暖かな光に満ちた広くおだやかな谷に置く。羊飼いや高い木々、そして彼が郊外を長く歩きながら学んだローマ近郊の風景がそれを取り巻く。1630年代、純粋な風景画はまだ若く、格の低い分野だった。クロードはそのなかに聖なる物語を宿らせることで、ほとんど誰よりもその地位を引き上げた。この絵はインディアナポリスのクラウズ家のコレクションに数十年とどまり、2003年になってようやく市の美術館へ正式に収まった。




