
聖アントニウスの葬儀
作品情報
ストーリー
2016年、プラドはアルバ公爵家からフラ・アンジェリコの《ざくろの聖母》を1800万ユーロで購入した。その際、第19代アルバ公爵が個人として美術館に寄贈したのがこの小さな板絵である。縦19.7センチ、横29.3センチ、紙一枚ほどの大きさで、祭壇画の主要部分の下を横に走るプレデッラの一場面にあたる。描かれているのは修道生活の出発点とされるエジプトの隠修士、聖アントニウスの葬儀である。赤い布をかけた棺台に遺体が横たわり、司教と修道士の群れが取り囲み、ひとりの修道士は地に伏し、魂はすでに屋根の上の金色のマンドルラへ運ばれている。長らくアンジェリコ派の作とされてきたが、プラドでの調査と修復を経て、美術館は1426年から1430年の作としてアンジェリコ自身に与えている。聖アントニウスに捧げられたアンジェリコの祭壇画は記録に残っておらず、この列がどの作品に属したのかは分かっていない。




