
Peter Paul Rubens · PD
マルセイユ上陸(メディチ・シリーズのための習作)
作品情報
ストーリー
マリー・ド・メディシスがマルセイユに着いたのは1600年11月3日のことです。トスカーナからガレー船の船団を連れて海を渡ってきた彼女は、すでに王妃でありながら、夫となった王にまだ一度も会ったことがありませんでした。フランスの都市は、到着した君主を「アントレ・ソレネル」と呼ばれる荘厳な入市式で迎えました。凱旋門を立て、祝辞を述べ、町の鍵を差し出す儀式です。ルーベンスはこの慣習をもとに場面を組み立てています。彼女を迎えに進み出る二人の女性のうち、一人はマルセイユの町の擬人像マルシリア、もう一人の兜をかぶった女性はフランスの擬人像です。町と王国がそろって彼女を歓迎しているわけです。新しい王妃の背後では、ガレー船に掲げられたメディチ家の紋章が、彼女が後にしてきた故郷フィレンツェを示しています。




