
Johannes Vermeer · PD
小路
作品情報
ストーリー
フェルメールが1658年ごろに描いた、彼のごく数少ない屋外の絵の一つである。オランダのデルフトの、なんの変哲もない一角。古い煉瓦の家、緑の鎧戸、路地でかがんで手仕事をする女、戸口で縫い物をする女。何も起こらない昼下がりの静けさが、そのまま描きとめられている。長いあいだ、これがデルフトのどこなのかは分からなかった。2015年、ある美術史家が1667年の運河の浚渫台帳を調べ、家々の間口の寸法を絵と照らし合わせて、フラミング通りの現在の40番から42番にあたると突き止めた。しかも右手の家は、当時フェルメールの父方の伯母が未亡人として暮らしていた家だった。画家は生家のすぐ近く、見慣れた路地を選んで描いていたことになる。絵はアムステルダム国立美術館にある。




