
悔悛するマグダラのマリア
作品情報
ストーリー
画面の左下に、画家は「OPUS DOMINICI TINTORETTI」、ドメニコ・ティントレットの作と書き入れた。この署名のおかげで、この絵はコレクションの別の三点がたどった取り違えを免れている。ドメニコはヤコポ・ティントレットの長男で、カピトリーノ美術館にはピオ家のコレクションから来た彼の作品がほかに三点ある。キリストの洗礼、鞭打ち、茨の冠である。これらは長く父の作とされ、のちに研究者が息子の手に戻した。このマグダラのマリアは1599年ごろの作とされる。伝説では、マグダラのマリアは荒れ野で悔悛者として生涯を終えたという。ドメニコは彼女を夜の闇に置き、天から差す光へ恍惚とした眼差しを向けさせている。美術館が注目するのは、静物画家のような正確さで描かれた周囲のもの、彼女の体を包む粗いむしろと、身を預ける藁の編み格子だ。




