
Jean-François Millet · PD
糸を紡ぐオーヴェルニュの牧童娘
作品情報
ストーリー
1860年代のヴィシーは、ナポレオン三世が滞在を重ねたことで温泉町として流行していた。ミレーがそこへ通ったのは妻カトリーヌの療養に付き添うためで、1866年から三度の夏を過ごしている。妻が湯を使っているあいだ、彼は町の外の丘を歩き、山羊を追う娘や羊飼いを写生帳に描きためた。この絵はその写生をもとにバルビゾンの仕事場で仕上げたもので、オーヴェルニュの斜面に腰を下ろした娘が、山羊の番をしながら糸を紡いでいる。絵は百貨店を築いた実業家アルフレッド・ショシャールの遺贈で国のものになり、ルーヴルを経て1986年からオルセーにある。糸を紡ぐ姿でポーズを取ったのは、画家の娘マルグリットだった。




